固定価格買取制度の注意点

固定価格買取制度の注意点

補助金の併用は原則できない

固定価格買取制度と補助金の併用は原則できません。
ただし、設備認定の対象外の設備に対しては補助金を利用できる可能性があります。設備認定の対象設備は、「原料となる家畜糞尿、食品廃棄物、下水汚泥、等を発酵させてメタンガスを発生させる設備である発酵槽移行の発電に必要な設備」とされています。具体的には、発酵槽、ガスホルダー、発電機などが含まれるとされているため、消化液の排水処理設備や堆肥化設備については補助金を利用できる可能性があります。

参照:経済産業省資源エネルギー庁 なっとく再生可能エネルギー よくある質問Q59

出力制御の影響を受けにくい

固定価格買取制度は電力会社に再生可能エネルギー由来の電力の買取を義務付けるものですが、発電できる電力の全量を売ることができない場合があります。電気は使う分を超えて発電を行うことが原則許されません。そのため、消費電力が少ない場合には、各発電事業者に発電を抑制することを求められる可能性があります。これを「出力制御」と呼びます。
出力制御は以下の順序で行われることとされています。

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このうち、バイオガス発電は出力制御の対象外の「地域資源バイオマス発電設備」に該当すると考えられるため、出力制御により事業に悪影響が出るリスクはかなり低いと考えられます。
※出力制御が困難な場合・・・稼働率が高く、年間を通じて高い出力を維持しながら安定的に発電が行われている場合、燃料を保管できる発電設備仕様になっていないこと等により、出力制御に応じた結果として生じた余剰燃料を保管できない場合を指します。

参照:経済産業省資源エネルギー庁 なっとく再生可能エネルギー よくある質問Q82