原料として利用できるもの

利用できるもの

バイオガスプラントは有機性廃棄物と呼ばれるものを広く原料として利用することができます。例としては、「家畜の糞尿」「食品工場等から排出される食品残渣」「家庭から排出される生ごみ」「下水処理場から排出される汚泥」「農業残渣」「農作物」等です。性状等によっても大きく変わるので、あくまでイメージとなりますが、原料の種類ごとのバイオガス発生量は以下の図のようになります。

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利用できないものや注意が必要なもの

骨や卵の殻、貝殻など

バイオガスの元となる有機物が含まれていませんので、原料とはなりません。生ゴミを原料とする場合に含まれてしまう場合がありますが、取り除くことが望ましいものです。

敷料としてオガコや砂が使われている場合の家畜糞尿

オガコや砂はバイオガスプラントの原料とはならず、特に砂はプラントを傷つけてしまいます。

敷料として藁が使われている場合の家畜糞尿

藁は配管等のツマリの原因となりがちです。藁を敷料に使っていると糞尿を原料にできないというわけではありませんが、敷料とする前に短く切っておく事が望まれます。

鶏糞

バイオガス発生量は多いのですが、窒素成分が多いという問題があります。窒素成分が多いと発酵時にアンモニアが発生し、メタン発酵が阻害されてしまいます。そのため、他の原料や水を混ぜて窒素濃度を下げるか、窒素を除去する装置を導入する必要があります。
鶏糞を主原料としたバイオガス事業はかなりハードルが高いというのが現状です。